校長挨拶

本校は、山口県内唯一の市立の商業高校で、明治17年に全国で7番目の商業学校「赤間関商業講習所」として開校されて以来、今年で133周年を迎えます。卒業生は2万9千人を超え、県内はもとより、国内外の各界・各方面において有為な人材として活躍しています。本校には校訓はありませんが、校訓に変わる精神として、①建学の精神である「善良の商賣」、②明治38年4月より使っている歴史あるクラス名「仁」「義」「礼」「智」「信」「和」「浄」の心、③校歌の歌詞を伝統的に大切にしています。

平成29年度学校教育構想について

本校のめざす学校像は、「就職も進学も強い 元気下商―生徒が主役の学校づくり・未来に富める人づくり―」です。このような学校像を実現していくために、学校教育目標と、昨年度の実績を踏まえた具体的なチャレンジ目標を定めました。

学校教育目標については、「社会に貢献できる人間力の育成」の項目を「社会人基礎力の育成」と改め、経済産業省の定義に従って、前に踏み出す力・考え抜く力・チームで働く力からなる育成すべき力の内容を明確にしました。

チャレンジ目標については、全日制においては、進学・就職・資格取得に関する項目を設定しました。特に、資格取得については、全国表彰の対象となる全商1級3種目の取得目標をチャレンジ目標として復活させ、「資格取得にも強い 下商」をアピールしていきたいと思っています。定時制については、全日制の項目に加えて、出席率の項目を加えています。

本校では、日商簿記検定の取得にも力を入れています。最難関の資格の一つとされる日商簿記検定1級について、本校は昭和45年に山口県初の高校生の合格者を出し、さらに昨年度は、同一校から同時に複数名(3名)の合格者を出すという、これも山口県初の快挙を成し遂げています。この成果は、高崎商科大学との高大連携の賜物ですが、簿記部の活動を中心として、今後も日商簿記1級・2級の合格実績を重ねられるよう環境整備を続けていく所存です。

社会人基礎力の育成~凡事徹底の実践~

本校の校歌に「商業の才智にそへて武士道の魂磨くわが校舎」という一節があります。この部分は、侍の魂をもって商売人の才能を発揮せよという「士魂商才」の教えを説いているものであり、本校が昔から社会人基礎力を磨くことを大切さにしてきたことの証左でもあります。その一環として、本校では、日々の実践として、「進んで挨拶をする」など四つを「凡事徹底」の取組として実践しています。

本校には、韓国釜山のケソン(開成)高校という姉妹校があり、30年以上交互に訪問しあい、交流を重ねています。昨年11月に一行が来校された際、カン・ウンギ校長先生に、下商生や下商の印象をお尋ねしたところ、「よく挨拶をする」「制服の着こなしがすばらしい」「掃除がよく行き届いている」という答えが返ってきました。商業高校としては当然のことかもしれませんが、生徒や教職員全員で取り組んでいる凡事徹底の実践に対する評価でしたので、校長として大変うれしく感じた次第です。

下関商業高等学校 校長  木村 浩司